国債発行は国民の資産になる

投稿者: | 2023年12月11日

本日は、経済のお話ということで書かせていただきます。

最近は、なにかと「増税」が話題になっておりますが、増税!増税!これで喜ぶ人って一体誰なんでしょうね。反対に「減税」はなかなか言わないんですが、増税に関しては検討をすっ飛ばしてもさっさと進めていく、これが今の岸田政権ではないでしょうか。今年度から始まった「インボイス制度」をはじめ来年度もいろんな増税が待っています。

岸田首相はなぜ「増税メガネ」と呼ばれるのか https://diamond.jp/articles/-/330773?page=3

今後予定されている増税

・2024年 たばこ税増税

・2024年4月 復興特別所得税の14年間延長

・2024年年内 後期高齢者医療保険の保険料上限を年73万円に引き上げ(25年には80万に引き上げ)

・2024年4月 一定上の所得がある高齢者の介護保険自己負担を1割から2割に引き上げ

・2025年 結婚・子育て資金の一括贈与特例の廃止
     後期高齢者医療保険の保険料上限を年66万から80万円に引き上げ

・2026年以降 教育資金一括贈与特例の廃止相続税の生前贈与加算が3年から7年に延長退職金の課税強化(非課税枠を縮小)厚生年金の支給減額

・国民年金の加入年齢を65歳に引き上げ

今でさえ国民負担率47%に達しているというのに、なぜ増税するんですか という話なんですよ。

 最近の防衛費の増加やコロナ対策したお金など、要は出費がかさんでしまい、 日本の財政はとても厳しいんですということで、皆様に少しずつ ご負担していただくという形で増税になるわけでございますね。

一般の家庭で考えれば、支出が増えれば、お金も追加で必要になる。これは当たり前のことなんですが、この理屈って日本政府に当てはめると、どうもおかしいと思いませんか?

 日本のお金作っているのは一体誰なんですか?という、子どもが考えそうなことですよ。以前にブログで上げた「お金はどうしてできるのか」っていうところにまた戻るんですよ。

銀行預金はどうやってできるのか https://shiraishi-soh.lomo.jp/wordpress/money-creation/

日本円はどうやってできるのかhttps://shiraishi-soh.lomo.jp/wordpress/japanmoney/

 ちょっと復習させていただければと思うんですけども、お金というのは紙幣や硬貨という「モノ」じゃなくて「信用」というか債権債務の記録なのですね。つまり借入れさえ起こせば、無限に発行できるしろものなんです。政府の負債という国債(国の借金と一般的に言われているものなんですけれども)これは、実は返済の必要がないんです。もっと正確に言うと返済をしていることにはなっているんですけども、現実には返済しないんですね。これどういうことかと言いますと日本国政府が国債を発行した場合に10年国債だったら10年後に返済期限が来るわけです。その際にどう処理しているかと言うと

 また新たに国債を発行して、それを返済に充てるという形をとっているんです。

もっと 分かりやすく言うと国債という紙があったとしたらですね、日付を鉛筆で書いといて10年経ちました返済期限来ました。 じゃあ また10年お願いしますという形で、返済期限を書き換えるというイメージでも結構だと思います。そういうオペレーションを日本政府は行っているんです。

 世界の先進国は全部こういった形で国債の運用というものを行っています。そして市中に出ている国債というのは、日銀が売りオペレーションや買いオペレーションをすることによって、景気対策というインフレやデフレ対策に用いていくというものなんです。

 つまりですね政府が国債発行するってことは特に借金が増えて困ることはないんですね。日本円建てで発行している限り、財政破綻などありえないのでございます。それなのに、マスコミや財務省は「国債の発行は将来世代へツケを残す」などのプロパガンダをまき散らし、誤った認識を国民に振りまいているのであります。

 そしてこの間もお話ししましたけども、実はお金を借り入れするということは、反対側で資産が生まれるんですね。政府が負債を抱えた場合って、これ誰に資産が回ってるんでしょうということを考えてみますと、当然ながら国民側なんですね。国民側に政府がお金を支払うために国債に発行しますので支払われたお金は全て国民の資産になってるわけなんですね。(補助金を考えればわかりやすいです)

 この理屈がですね、なかなか理解していただけない話なんです。中学校だかの公民の教科書にこう書いてあります。

 「景気の悪い時は国債を発行して国民側にお金をたくさん払う、景気が良くなると増税をしてお金を引き上げる」

日本の財政はデフレのいま国債大発行のチャンスなんです。こういった視点を政府も国民も失ってしまったがために、まさに「失われた30年」が起こってしまったのです。

次回は、日本の経済状況を資料と共に説明していきたいと思います。

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