日本経済の現状

投稿者: | 2023年12月13日

今日は失われた日本経済の30年というものがどういったものかを見ていこうと思います。

 日本経済の指標として経済成長率を表すのはGDPという指標です。GDPというのは国内の付加価値の合計額と言いまして、簡単に言うとどれだけ生産や所得としてお金が動いたか、どれだけお金が使われたかその量を指し示すものと考えてもいいと思います。

だいたい今の日本のGDPが550兆円程度です。これで世界第3位(ドイツに抜かれて4位になりましたが)では世界第1位のアメリカどうなんでしょう、アメリカは2022年で約25兆ドル、日本円にして3750兆円といったところです。第2位は中国で2022年でGDPは12兆ドル、日本円で1800兆円といったところです。

 かつて日本は世界2位の経済大国でしたが、いつの間にか中国に抜かれ、そして今ドイツにも抜かれるという状態に陥っています。(つまり明らかに相対的に没落途中の状態!!)

 下のグラフは過去30年のGDPの推移を表しています。

 2010年に中国に追い抜かされ、日本は第3位と転落しましたが、見ていただくとわかるんですが2006年からの伸びの角度が全く違うんですね。ここが注目すべき点です。

そして次のグラフですが25年間の名目賃金の伸び率各国比較です。

 経済大国日本!名目賃金はどのぐらい伸びているんでしょうか!

まあグラフに指し示すとおり、悲惨な状況になっています。マイナスって・・・。

次のグラフは同じく25年間のGDPの伸び率です。

経済大国の日本!さぞかし伸びているんでしょうな!

と、思いきや1.2%の超微増です。つまり25年前から全く成長していないということなんですね。

なんでこんなことになってるんですしょうか?日本人が特別働かないんですか?日本人が特別バカなんですか?

 そうじゃないと思います。何か原因があるはずなんですよ。

もう一つグラフを載せてみましょうね。

 これは政府支出とGDPの伸び率の関係グラフです。

 グラフで見ていただくとわかるんですが、政府支出をしていない国がGDPが伸びていない。これが相関関係として分かるグラフです。こういったグラフの場合注意しないといけないのが、逆にもまた読めるということですね。つまりGDPが伸びていないから政府支出が伸びないとも読めるわけですが、まあこりゃ少し考えればおかしな話です。なぜGDPが伸びなかったら政府支出が伸びなくなるのかと説明が必要になると思います。中国が異常に財政支出をしているのと先ほどのGDPの伸びの角度が急なのも理解できますね。

 よく私がこういった話をすると政府支出が伸びないからGDPが伸びていないというのはおかしい。それは主要な要因ではないと反論される方もいらっしゃいます、であれば一体他に何の原因があるのか是非お示ししていただきたいと思います。そしてその要因というものがグラフに表されるとおり世界中の国の中で日本にそれが唯一当てはまるのか?そういった検証も是非おこなっていただきたいと思います。

 そういう反論が無いのであれば素直にこれを受け止めて財政支出が少ないからGDPが伸びないと解釈するのが普通のうけとめかたであると思います。

 それにしても、ここまで異様なGDPの伸び無さに関して、日本政府は全く頬かむりを決め込み、財務省の息のかかったテレビや新聞でなかなかこういった事実が報道されません

 テレビや新聞に経済情報や財政情報を与えているのは財務省であり、こういった情報を公にされるのは財務省にとって痛いこと。つまりきっとテレビも新聞も財務省の御用聞きであるという疑いが非常に濃厚であるのでは?私は考えております。

またこういったお話を書いていきたいと思います。

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